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カワウの狩猟鳥化に反対!…環境省へ意見を提出しました。

3月22日から4月20日までの間、環境省は「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行規則の一部改正(案)」についての意見(パブリックコメント)を募集しました。これに対し、日本野鳥の会東京支部は

  1. カワウを狩猟鳥とすることには反対する
  2. ウズラを捕獲禁止とすることには賛成する

という意見を、下記のとおり提出しました。

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〔件名〕鳥獣法施行規則改正案に関する意見
〔宛先〕環境省自然環境局野生生物課
〔氏名〕日本野鳥の会東京支部 (支部長 西村眞一)
〔住所〕160-0022 東京都新宿区新宿5-18-16 新宿伊藤ビル3階
〔電話番号〕03-5273-5141 〔FAX番号〕03-5273-5142

<意見1>

1.省令案のどの部分への意見か

1ページ 1.狩猟鳥獣の見直し(鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行規則(以下「規則」という。)第3条)
(改正内容)
近年、著しくその数が増加したことにより、農林水産業や生態系等の被害の発生要因となっているカワウについて、鳥獣の保護を図るための事業を行うための基本的な指針(平成19年1月24日告示)で示している次の狩猟鳥獣の選定の考え方に合致していることから、狩猟鳥獣に追加する。
  ・ 生息状況が拡大し、農林水産業に係る被害が相当程度認められること。
  ・ 狩猟での被害対策を目的とした捕獲等による個体数の抑制が期待できること。
  ・ 繁殖力があり捕獲等がその生息の状況に著しい影響を及ぼすおそれのないこと。

2.意見の要約

カワウの狩猟鳥化については反対する。

3.意見及び理由

・ ここで狩猟を導入してしまうと、狩猟者による捕獲分がコントロールできないため実験計画を遂行することが困難になり、捕殺の効果が検証できなくなるおそれがある。狩猟圧で被害をなくすのではなく、科学的な調査を予算をつけて実施し、個体数の管理を行うべきである。
・ 狩猟鳥にした場合、カワウと識別の難しいウミウやヒメウもハンターに撃たれ、減少してしまう可能性がある。猟期にカワウを撃てる内水面が限られているため、ウミガモ類など海水面での猟の時にウミウやヒメウもむやみに撃たれる恐れがある。

<意見2>

1.省令案のどの部分への意見か

2.対象狩猟鳥獣の禁止・制限の見直し(規則第10条第1項)
(1)ウズラの捕獲等の禁止
環境省が実施した自然環境保全基礎調査等により全国的に生息分布の減少が摘されているウズラについて、生息分布の減少の主な要因と考えられる生息環境の悪化に加え、狩猟の継続がウズラの生息状況に与える影響も否定できないことから、全国の区域において、5年間の捕獲等の禁止とする。

2.意見の要約

ウズラの捕獲禁止措置については賛成する。

3.意見及び理由

ウズラの減少については、自然環境保全基礎調査に加えて各都道府県のレッドリストの指定状況を見ても明らかである。早急に捕獲を禁止し、全国的な生息状況の継続的な調査を行い、個体数の回復策について検討すべきである。

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きょうは「干潟・湿地を守る日」

1997年4月14日、九州有明海の諫早湾が外海から閉ざされました。閉め切られたその海域の広さは干潟を含め約3,500ヘクタール。293枚の鉄板が海に突き刺すように落とされ、全長約7キロメートルの「潮受け堤防」はわずか45秒で完全に閉め切られてしまいました。(下記の航空写真は諫早湾。閉め切られているのがわかりますよね。)

「約3,500ヘクタール」というのはどのくらいの広さでしょう?…これは平方キロメートルに直すと「約35平方キロメートル」。「東京都杉並区」の広さに匹敵します。(杉並区の面積は34.02平方キロメートル。)

では「全長約7キロメートル」というのはどのくらいの長さでしょう?…これは新宿駅から以下の駅までの直線距離に匹敵します。

  • 秋葉原駅
  • 荻窪駅
  • 目黒駅
  • 板橋駅

閉め切りから10年が経ちましたが、諫早湾はいまだに外海から閉ざされたままです。潮の満ち干が途絶え海水が入らなくなった干潟は干し上げによる陸化が進み、また、調整池などの水域では淡水化や水の汚染も進んで、かつての豊かな自然は見る影もありません。国内でも最大級の渡り鳥の渡来地を、こんなふうに失ってしまったことは、日本にとって、またアジアにとって非常に悲しいことです。

この悲しさを忘れず、諫早を忘れず、全国の水辺環境の回復や保全を進めていくため、日本湿地ネットワーク(JAWAN)をはじめとする国内の自然保護団体は、4月14日を「干潟・湿地を守る日」と定め、全国的なキャンペーンを展開しています。日本野鳥の会東京支部もこの趣旨に賛同し、4~5月の水辺環境での観察会を「干潟・湿地を守る日イベント」として開催しています。ぜひお気軽にご参加ください。

(詳細は左の「カテゴリー」欄の「1..イベント開催情報」・「2..毎月やっているイベント」をご覧ください。)

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4月22日(日)探鳥会と鳥信から見えてくる野鳥の変化

開催時間: 午後6時30分~午後9時(開場は午後6時から)
会場: 国立オリンピック記念青少年総合センター・センター棟409号室
会場までの交通や地図については国立オリンピック記念青少年総合センターのホームページにある「交通案内」をご覧ください。
参加費: 300円

「鳥信(ちょうしん)」というのは、私たち日本野鳥の会東京支部の会報「ユリカモメ」の1コーナーの名前。会員のみなさんから送られてくる野鳥の観察情報を掲載しているコーナーの名前で、今では「野鳥の出現情報」の代名詞にもなっています。

今回のこのイベントでは、日本野鳥の会東京支部が続けて来た探鳥会の記録と、会員のみなさんから毎月投稿いただいている「鳥信」データを分析してわかった、野鳥の変化を報告します。また、気軽に参加できる、簡単な野鳥生息調査の紹介も行います。

東京の野鳥を概観できるこのチャンスを是非お見逃しなく!

【プログラム】

  • 月例探鳥会いまむかし-30年間の野鳥の変化(吉成才丈氏・神山和夫氏)
  • マイフィールドでの長期観察(吉邨隆資氏・渡辺仁氏)
  • 気軽に参加できる定点観察-ベランダバードウォッチング(植田睦之氏)
  • 鳥信データベースの紹介(神山和夫氏)
  • 今年の越冬鳥の状況(日本野鳥の会東京支部 研究部

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